使い勝手と見栄えの向上だけではなく安全性の強化も
Javaスクリプトを利用してウェブサイトを作ると、使い勝手や見栄えをよくすることができます。また、ウェブサイトのセキュリティを向上させるのにも役立ちます。では、具体的にJavaスクリプトはどのような機能を発揮することで有効といえるのでしょうか。
まず使い勝手の面ですが、閲覧者の手間を少なくすることができます。たとえば、なにかしらのネットサービスに個人情報を登録する際、郵便番号を入力しただけで住所の一部が自動入力されたという経験を持つ人は多いでしょう。ああいった仕組みは大抵、Javaスクリプトで実現されています。
サイトに地図を取り入れるのも簡単に
ネット上の地図サービスもJavaスクリプトが使われていることが多いです。たとえば住所を入力すると、その付近の地図が表示されマウスでドラッグしながら動かすと、近隣地域の地図もリアルタイムで表示されますが、あれは「Ajax」という技術が使われています。従来の地図サービスだと、住所を入力してその付近の地図が表示されたらそれで終わりで、近隣地域の地図を見たかったら新たに検索しなければならなかったわけですが、Javaスクリプトによってそういった手間を省いているのです。ちなみに地図サービスによっては、数行のコードを貼るだけで個人のウェブサイトに取り入れることも可能です。会社案内で地図を入れたい場合に便利でしょう。
画像をかっこよく拡大できる
見栄えの点だと画像の拡大でよく用いられます。たとえば、サイト内に貼られている画像をクリックするとオーバーレイの形で拡大表示されるといったものはJavaスクリプトが使われています。こういった技術は、画像をカタログ的に見せたいという場合に特に便利でしょう。たとえばネットショップであれば、最初から大きな商品画像を表示してしまうと、それだけでモニターが埋まってしまい、多くの商品を一度に見せるのが難しくなります。しかし、Javaスクリプトを用いれば小さな商品画像をたくさん並べて、クリックされたときだけ拡大され、細部がよく見えるようになるということを実現できるのです。見栄えと利便性を両方ともよくできます。
掲示板へのスパム投稿を抑制できる
セキュリティの面では、ボットの排除に特に効果があります。たとえば、ウェブサイトに掲示板を取りつけるとスパム投稿に悩まされることがありますが、こうした投稿は人力ではなく、大抵、ボットによって行われています。しかし、ボットはJavaスクリプトを読み込めないことが多く、この特徴を利用してボットのアクセスを把握し、排除することができるのです。
コーディングはプログラミングで用いられるソースコードを、プログラミング言語を使用して記述していく作業のことです。